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<オープン戦:日大7-3城西大>◇25日◇日大グラウンド
今秋のドラフト候補に挙がる日大の最速152キロ右腕、市川祐投手(3年=関東第一)が城西大とのオープン戦に先発し、5回を投げ3安打1失点と好投した。50メートル走で5秒9と走攻守そろった大型遊撃手として注目の松川玲央内野手(3年=関西)には安打を許さず、ドラフト候補対決を制した。
先頭の松川と対峙(たいじ)しても、冷静だった。「注目されている打者。対戦が決まった時から意識していました」。低めに制球し、二ゴロ、右直、一ゴロと打たせてとった。「足が速い打者だというのは知っていたので、出塁させたくなかった」。カット、ツーシームと変化球を自在に操り、力強い真っすぐでファウルを打たせた。
約1週間で修正した。19日の立大とのオープン戦で先発したが、3回5安打3失点。「変化球が抜け気味で、真っすぐでファウルで打ち取れなかった」と反省。動画を何度も見直し、体のキレを上げ、フォームのタイミングのズレを修正した。片岡昭吾監督(47)も「今までの中で一番よかった。しっかり制球された球で試合を作ってくれた」と、納得の表情を浮かべた。
開幕まで、まだ1カ月近くある。市川は「少しずつ球速を上げながら、変化球の低めの精度、真っすぐの力強さを出せるようにやっていきたい」と、力を込めた。チームには関東第一から弟・歩内野手(3年)が入部予定で、すでに同大野球部合宿所に入寮。リーグ優勝へ。兄ちゃんのカッコいい姿を見せる春にする。