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渡辺主筆のお別れの会に約3900人、石破茂首相、岸田前首相、サッカー界からはカズも


昨年12月に逝去した渡辺恒雄元読売新聞社主筆の「お別れの会」が、東京の帝国ホテルで行われ、約3900人が故人を偲んだ。出席者には政財界の要人やプロ野球関係者が多数含まれていた。渡辺氏は読売新聞社で重要な役職を歴任し、巨人軍の実質的リーダーとしても知られていた。その影響力はプロ野球界にも及び、逆指名枠の創設やFA制度の整備などを推進。また、2004年の球界再編成時には経営方針を巡り論争を引き起こし、最終的にはオーナー職を辞任した。生涯を通じて文筆活動を愛し、生涯一記者としての姿勢を貫いた人物であったことが強調された。大阪でも「お別れの会」が執り行われ、多くの人々が別れを告げた。

渡辺恒雄主筆の遺影が置かれ、白い花で飾られた祭壇(読売新聞社提供)

昨年12月19日に肺炎のため98歳で亡くなった巨人の元オーナーで読売新聞グループ本社代表取締役主筆の渡辺恒雄氏の「お別れの会」が25日、帝国ホテル東京で行われた。

巨人軍を筆頭にプロ野球関係者、政財界ら約3900人が訪れ、故人をしのんだ。

主な参会者は、以下の通り。

   ◇   ◇   ◇

◆政財界 高円宮妃久子さまと長女承子さま、石破茂首相、岸田文雄前首相、森喜朗元首相、野田佳彦元首相、キャノン御手洗冨士夫会長兼社長CEO、小池百合子東京都知事、中曽根弘文元外相、十倉雅和経団連会長、作家の浅田次郎(作家)、作家の林真理子日大理事長、中村史郎氏(日本新聞協会会長、朝日新聞社会長)、稲葉延雄氏(NHK会長)、杉山美邦氏(日本テレビホールディングス会長)

◆球界 長嶋茂雄、王貞治、堀内恒夫、中畑清、原辰徳、江川卓、鹿取義隆、落合博満、ウォーレン・クロマティ-、高橋由伸、阿部監督、二岡ヘッドコーチ、桑田2軍監督、川相2軍野手総合コーチ、大城卓、長野、榊原定征(プロ野球コミッショナー)

◆スポーツ界 川淵三郎、三浦知良、宮本恒靖(日本サッカー協会会長)、八角信芳(日本相撲協会理事長)、北島康介

渡辺氏は1926年(大15)5月30日生まれ、東京都出身。東大文学部哲学科を卒業後、50年に読売新聞社に入社した。ワシントン支局長、政治部長、論説委員長などを務め、87年6月に副社長兼主筆、91年5月、読売新聞社代表取締役社長に就任した。

巨人軍の実質トップにもなり、92年秋には長嶋茂雄監督の再登板を決断。プロ球界にも大きな影響力を持ち、93年のドラフトから導入された逆指名枠の創設や、FA制度整備を進めた。96年12月には巨人オーナーに就任。名実ともに球界のリーダーになった。

02年6月には、持ち株会社制移行に伴い、読売新聞グループ本社の初代社長・主筆、04年1月には代表権のある会長に就任した。その年に起きた「球界再編騒動」では、10球団1リーグ制への移行を支持。プロ野球選手会と対立した。当時の古田選手会長がオーナー陣との直接会談を求めたことに「分をわきまえなきゃいかんよ。たかが選手が。たかがといっても、立派な選手もいるけどね。オーナーと対等に話をするなんて協約上根拠は1つもないよ」と強弁。ファンの反発を買った。直後に、巨人がアマチュア選手に約200万円を渡していたことが発覚。オーナーを辞任するに至った。

○…読売新聞グループ本社代表取締役主筆だった渡辺氏の「お別れの会」は、大阪市北区の読売新聞大阪本社でも営まれた。献花式には約500人の関係者が参列し、一般の記帳も行われた。在りし日の写真には「生涯一貫した生き甲斐は、物を書くこと、他に笑われようとも自分自身の哲学を持つことだった。ジャーナリストという天職は、それを満足させる最高の職業だったと思っている」とコメントが掲載されるなど、終生一記者を示した。

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