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<練習試合:日本ハム12-3台湾・味全>◇24日◇沖縄・名護
昨年10月に右肘を手術した日本ハム田宮裕涼捕手(24)が、開幕マスクへ執念を見せた。
今季初めてスタメンマスクをかぶると、1回無死一塁でワンバウンドの変化球を捕球し、一塁への「ゆあビーム」で走者を刺した。開幕投手で同じ00年世代の金村を助けた。バットでも2安打2打点と結果を残し「自分のできることはできた。開幕をつかみにいきたい」と力強く話した。
目標のためにも、コンディションを整える。新庄監督は「正直に言って」と、田宮に右肘などの状態を確認。指揮官は「肩と肘があんまりよくない。1回じっくり治してから、もう1回(1軍に)上げようかな」と、一度治療に専念させるプランを明かした。今キャンプの沖縄は例年になく冷え込み、コンディション面は田宮自身も「もうちょっと暖かくなってくれたら良かった」と気にする日々が続いた。
それでも目指す場所はブレない。「すべて開幕に合わせられるように完璧に。これからもっと肩と肘の状態を良くしていきたい」と回復のピッチを上げていく。新庄監督は今後の方針を田宮と相談するとした上で「必要な選手」と再評価。必要不可欠な戦力として、田宮は3月28日に必ずグラウンドに立つ。【黒須亮】