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昨季限りでDeNAから戦力外通告を受け、現役引退した大田泰示氏(34)が24日までに日ハム時代のチームメートの杉谷拳士氏(34)のYouTubeチャンネルに出演し、トレードを告げられた時のリアルな思いを明かした。
08年ドラフト1位で東海大相模から巨人入り。松井秀喜氏(50)以来の背番号55を背負うなど、大きな期待を寄せられた中、思うような結果を残せず、決まった日本ハムへのトレードだった。
16年11月2日。巨人から大田、公文克彦投手、日本ハムからは吉川光夫投手、石川慎吾外野手による2対2のトレードが発表された。当時を振り返り、杉谷氏が「衝撃的だったんだけど」と言うと、大田氏も「ビビったんだけど」と当時を振り返った。
マネジャーから呼び出されたという大田氏は「重要な話をするトーンではなかったから、いつもオフの期間にゴルフしようとか、野球教室のイベントあるとか、そんな感覚かと思った」と監督室の横の会議室で待機していると、公文が登場した。そこで何か違うことを察したという。「公文が『泰示さん何してるんですか?』『僕も呼ばれてきたんですよね』ってなって。オフのイベントじゃないって」。
一瞬、トレードも頭をよぎったが、疑心暗鬼だったという。「トレード? いや、でもどの球団もないよな。育成かぁみたいな。クビはまだないだろうなって。(トレード、育成、戦力外の)3択じゃん」。その後、2軍ディレクターから「球団事務所に行って欲しいから、スーツに着替えて家で待っていて。ハイヤーを寄こすから」と言われ「おぉっと。何だこれは」と不安でいっぱいになった。
球団事務所に到着すると「トレードになったから今からあいさつしてもらう」と告げられた。驚きを隠せなかった大田氏はすぐさま「どことですか?」と聞き、日本ハムという答えに「え?」と素直な反応を示した。「ファイターズとトレード…」と衝撃を受けたという。