
<オープン戦:ヤクルト2-1日本ハム>◇22日◇沖縄・浦添
2番もいいね!日本ハム清宮幸太郎内野手(25)がヤクルトとのオープン戦に今季初めて2番で出場し、実戦7試合連続安打を放った。この日は3打数1安打で、計20打数10安打の打率5割と絶好調。これまでの6戦は走者を返す役割が求められる3番で計5打点を挙げ、2番では1安打1四球3出塁とチャンスメーク。「もっと良くなる感じ」と手応えを口にした。
新庄監督は清宮を中軸から“演出役”に変えてテストした理由について「長打もあるし、1番が出たときに思い切り引っ張ってもらって一、三塁もできるし、二、三塁にもできる。その後に(3番の)レイエスが大きいのをね」。さらに「(清宮は)シャープなスイングを持っているのでセンター前で2点入ることもある。そういうところは期待している」と加えた。
昨季は3番が32試合で最多。次いで4番18試合、2番13試合。この3つの打順で最も打率が高いのは2番で、50打数16安打で3割2分をマークした。清宮自身も昨季までの経験からイメージを明確に描いており「今日はイソさん(五十幡)が出て盗塁して僕が返すみたいなイメージ」。初回の第1打席は、内野安打で出塁した五十幡の盗塁後に四球を選んだ。得点にはつながらなかったが、しっかりチャンスをふくらませた。
相手心理も考え「イソさんが出てくれたら相手の配球とかも、イソさんを気にするところも出て来ると思うんで」。自身が打って走者を返すだけでなく、器用に敵を揺さぶる能力も磨きながら、日本一への身支度を整える。【永野高輔】