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<女子サッカー・シービリーブスカップ:日本4-0オーストラリア>◇第1戦◇20日(日本時間21日)◇米ヒューストン
FIFAランク8位の女子日本代表「なでしこジャパン」が、ニルス・ニールセン新監督(53)の初陣を勝利で飾った。FW田中美南(30=ロイヤルズ)の2ゴール1アシストの活躍などで同15位オーストラリアを4-0で破り、圧倒発進した。
新体制第1号は田中だった。前半6分に右足で先制し、「FWで出ている以上ゴールは取りたいですし、とれない時間はフラストレーションになるポジションだと思うので、今日、早い段階で新体制のもととれたというのは、自分としてもうれしいゴールになりました」と存在感を示した。
同33分にもMF北川ひかる(27=ヘッケン)の左クロスから、相手守備陣の連係ミスをついて再び田中が右足でスライディングシュートを決めて2点目を挙げた。
後半7分には、ゴール前でワンタッチパスをつなぎ、最後は田中のグラウンダークロスを浜野まいか(20=チェルシー)が右足で合わせた。田中も「パスの精度とポゼッション率を高くしようということと、勇敢にいけると思ったら狙っていこうという中で、あういう距離感が生まれてアシスト出来て、きれいな連係のゴールだったので、自分もすごい好きです」と理想に近いアシストに胸を張った。
さらに同30分には右CKを起点に、北川のクロスをゴール前でDF南萌華(26=ローマ)がヘディングでゴールネットを揺らした。
大会は4カ国総当たり形式で行われ、日本は23日(日本時間24日)にコロンビアと、26日(同27日)に米国と対戦。中2日で迎える次戦に向けても田中は「反省点もある試合ですし、まだ出ていないメンバーも次に控えているので、チームとしてより良いものを作りあげるために皆で振り返ってコロンビアにも勝てるようにしていきたい」と意気込んだ。
ニールセン監督も「相手にストレスを与え、自分たちが主導権を握ることが出来た非常にいいゲームになったと思う」と振り返り、「何かにチャレンジして結果が出たことは良かった。選手たちのピッチでの態度がすばらしかった」と選手らをたたえた。