
<練習試合:日本ハム1-2阪神>◇20日◇沖縄・名護
打ち取られ方にも“大物感”を漂わせた。投打で調整を続ける日本ハムのドラフト1位、柴田獅子投手(18=福岡大大濠)が20日、沖縄・名護での阪神との2軍練習試合に、対外試合初出場。「1番・DH」で先発出場し、阪神及川に空振りでの3球三振を喫し「1番なので初見のすごさに圧倒された」と口にした。
当然、やられただけで済ませない。1打席で交代し「もう1打席あれば改善して研究してという感じで発揮できた」。さらに「初球はまっすぐだろうなと。でも球質が思った以上に来ていて。2球目にスライダーが来るかなと思ったんですけど、まっすぐ」と高校時代とは異なる配球に刺激を受けた。投手の視点から「そういうことをすると打たれにくいかな。新しいパターンを生み出している感じ」と収穫を口にした。
稲葉2軍監督は「アマチュアとプロのスピードや変化球の切れの違いを見られたと思う。『(三振した)スライダーが全然見えなかった』と言っていた。慣れてくると思うので打席も少しずつ立たせながら進めていこうか思います」。15日の紅白戦では1打席で中堅への大飛球を放ち打撃センスを披露。今回は実戦初の左投手相手に空振り三振。悔しい経験からも多くを学び、投打での成長につなげる。【永野高輔】