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【DeNA】山本祐大の真面目さの根底には雑草魂。人間くさい男をもっと知りたい/取材後記


DeNAの山本祐大捕手は、昨季ベストナインとゴールデングラブ賞を受賞し、WBCの正捕手候補として注目を集めています。彼の真摯な練習態度と具体的な野球観は、高い攻守能力にも反映されていますが、その一方で強い責任感ゆえに、失敗に対する極端な自責思考に悩む場面もあります。これまでの成長は、自ら努力を重ねてきた結果であり、彼の真面目さの底には強い責任感と反骨心があることが取材を通じて明らかになりました。一方、オフには友人たちと楽しむ一面も持ち、人間味あふれる性格でチーム内で愛されています。山本は、捕手という役割にとても適している存在ですが、彼のさらなる魅力を探るため、今後も追いかけていきたいと考えています。

侍ジャパンに選出され笑顔でポーズを決める山本祐大(2024年2月13日撮影)

<番記者プロデュース>

球界を代表する捕手に成長しつつある、DeNA山本祐大捕手(26)。昨季、ベストナインとゴールデングラブ賞を獲得し、26年のWBC正捕手候補にも挙がる、今季注目の扇の要だ。「そんな山本祐大って、どんな人?」。チーム11人に直撃した。攻守で高い能力を発揮するグラウンドでの姿からは知ることができない一面や魅力が、次々と明らかになった。

   ◇   ◇   ◇

マジメで、野球の受け答えも具体的かつ専門的。練習態度もいたって真剣。でも、グラウンドを離れたらどうなのか…。担当2年目。いまだつかめずにいた中、取材を快諾してくれた。真面目さと地道な努力の積み重ねで、ドラフト9位から現在の姿に成長したと思っていた。だが今回の取材で、長所と思っていた部分で悩んでもいたと知った。

山本 一喜一憂しなければ多分、結構スーパーなアナリストになれると思います。だけど、一喜一憂しちゃうんですよ。そこは良いところでもあり欠点。ほぼ僕は欠点だと思ってます。自責思考が強すぎる。極端な自責。今までなら失点は全て自分が悪いと思っちゃってた。投手のせいにすることもほぼなかったんですけど、これはダメだと思って。だって僕は(ボールを)持ってないのによく自分のせいばかりにできたなと。逆に今自分に感心してます。今年は防げるところ、悪いところはどこだったのか、切り分けて考えようと。次やるときに変わってたらいい。操作できるようなことを準備の段階でやったんだったら、それで投手ができなかったらそこは練習してくださいで終わり、と。

周囲の声と本人の言葉を照らし合わせると、見えてきた部分があった。真面目さの根底には強い責任感や反骨心、雑草魂があった。負ければ、見えないところで自責の念に駆られて落ち込んでいたと知った。思ったことは年齢関係なく伝えられるのは、人知れず努力を重ね、野球に向き合ってきたからこそだと感じた。

一方で、オフは同学年の仲間たちとワイワイ楽しむ一面が見えた。関西出身らしく笑えるひと言を放り込もうとする。先輩にも後輩にも愛される、飾らない、真っすぐな芯が通った人間くさい男だった。捕手は天職だった。でも、もっと知りたい。「だれも知らない山本祐大」を伝えるべく、しっかり追っていきたい。【DeNA担当=小早川宗一郎】

◆山本祐大(やまもと・ゆうだい)1998年(平10)9月11日生まれ、大阪市大正区出身。京都翔英で3年夏に甲子園出場。BCリーグ・滋賀を経て、17年ドラフト9位でDeNA入団。18年8月19日広島戦で初打席初本塁打。23年から2年続けて捕手でチーム最多出場を果たし、24年はベストナイン、ゴールデングラブ賞。今季推定年俸5400万円。180センチ、87キロ。右投げ右打ち。

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