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FC東京に加入したMF佐藤恵允(23)が、Jリーグデビュー戦での得点奪取を誓った。15日のJ1開幕節、敵地横浜FC戦に向けて、14日、都内で調整した。
明大在学中にドイツ1部ブレーメンへ加入し、今季から東京へ“逆輸入”。昨夏のパリオリンピック(五輪)に出場したアタッカーにとって、Jリーグ初挑戦となる。「初めてのJリーグの舞台なんで、ワクワクします。開幕戦から数字残したいというのは一番強いですかね」と意気込んだ。
今季就任した松橋力蔵監督(56)のスタイルもチームに浸透してきた。佐藤は「東京のサッカーをやれば、勝てると思う」と自信をにじませる。武器は攻守の強度の高さ。ボールを大切にポゼッションするなかで、愚直に背後を狙い続け、1本のパスに抜けだしてGKとの1対1を決めきるイメージを膨らませている。
ボールを握っても、得点を奪えなければ意味が無い。それは監督からも口酸っぱく伝えられているといい、フィニッシュの質は強く意識している。「アウェーですけど、圧倒して勝ちたいですね。やっぱリーグ戦って最初の試合がすごい大事になると思うんで。そういう意味ではしっかり無失点で、かつ得点いっぱいとって、いい内容で勝てればいいかな」。
ドイツから戻ってきて1カ月以上がたち、日本のライフスタイルにも慣れてきた。「うまい選手じゃないすけど、チームのために貪欲に戦い続ける姿をみせて、一緒に戦いたい気持ちです」とサポーターに呼びかけた。【佐藤成】