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DeNAから加入した巨人石川達也投手(26)が13日、ブルペンで100球の投げ込みを行った。
宮崎1軍キャンプ最終日、投手陣で唯一ブルペン入りした。直球に加え、カーブ、チェンジアップ、シンカー、カットボールを織り交ぜながらの100球の熱投に「本当は80球ぐらいで終わろうと思ったんですけど、スイッチが入っちゃって」と笑顔。それでも「(ブルペンの)後半になっても球速が変わらなかったので、思ったよりしっかり強い球を投げられたかな」とうなずいた。
新天地で迎える今季は、チェンジアップに手応えを示す。9日に行われたライブBPでは打者9人と対戦。チェンジアップを決め球に5つの三振を奪った。「今年は、本当に去年と比にならないくらいの良さです。握りは一切変えてないんですけど、去年はいくら腕を振っても、抜けなかった。それを抜く練習をずっとやってて、僕は元々リリースに壁があって、壁を思いっきりたたくイメージでボールが抜けてくれるのが、今年はちゃんとできているのが多分(好調の)要因だと思います」と自らを分析した。
日に日に存在感が増している。阿部慎之助監督(45)はロングリリーフや先発などでも起用する可能性を示唆。幅広い役割が期待されるが「中継ぎのロングとかは元々やってた位置なので、そこをしっかり補えるように。というのと、いつ先発が回ってきてもいいように今日は投げ込みしました」と石川。リーグ連覇と12年以来の日本一を目指すチームに、貴重な左腕が加わった。