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楽天岸孝之投手(40)は、マイペースを崩さない。
沖縄・金武キャンプでブルペン入りし、2日連続で座った捕手に対して精力的に投球。「気分です。その日の状態と感覚で決めて」と前日の約80球に対し、この日は100球超。「変化球もまだですし。とりあえず真っすぐをなんとか試合で投げられるぐらいまでは仕上げられたらいい」と思い描いた。
思わぬ形で自身の背番号「11」が注目を集めた。7日に野手の辰己が岸のユニホーム姿で衝撃のブルペン投球。「岸さんにお願いしたら快くオッケーしてくれて」と話していたが、岸は「断る理由もないですよね。(辰己自身の)8番でいいんじゃないかなと思いましたけど、貸してくれって言うんで。いいよって」。その辰己は最速152キロを計測。投球動画もチェックしたという右腕は「もっと練習が必要ですね。僕より速い球投げますからね、それでも」と感想を語った。
昨年は3月頭のオープン戦で初実戦を迎えた。今季初登板の時期は「ちょっとまだ分かんないですけどね。ここって言われた時に投げられるように、しっかり調整しておきたいなという感じです」。昨季は3年ぶりの規定投球回に到達。自分のペースで淡々と調整する、19年目のベテランに焦りはない。【山田愛斗】