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【阪神】藤川監督「タイガースの血…僕にも宿っている」吉田義男イズム継承“打倒巨人”への決意


阪神タイガースの藤川球児監督は、元阪神監督の吉田義男氏の意志を継ぎ、巨人打倒を誓った。吉田氏は現役時代から巨人に対する強いライバル心を持ち、「巨人を倒すことが最大の宿命」と考えていたという。藤川監督は吉田氏のイズムを継承し、力強いチームを作り上げる決意を示した。また、吉田氏が「今牛若丸」と称されたような名遊撃手の育成にも力を注ぐことを約束した。監督に就任して約3カ月の藤川監督は、吉田伝説を肌で感じ、春季キャンプでの新たな挑戦に備える。阪神と巨人の歴史的な対戦は常に注目され、吉田氏も監督時代、巨人に対する成績に重きを置いていた。藤川監督はその伝統を受け継ぎ、吉田氏の遺志に応えるべく、名勝負を目指す。

24年11月、阪神OB会総会で藤川監督(左)と言葉を交わす吉田義男氏

吉田さん、必ず巨人を倒します! 藤川球児監督(44)が春季キャンプ初休日の5日、沖縄・恩納村のチーム宿舎で取材に応じ、3日に亡くなった元阪神監督の吉田義男さんイズムを継承することを誓った。

昨年11月の阪神OB総会でかけられた言葉を思い返し、吉田さんが宿願としてきた打倒巨人の遺志を受け継ぐ決意を新たにした。「今牛若丸」と称された吉田さんのような名遊撃手育成にも力を入れ、V奪回を天国に届ける。

   ◇   ◇   ◇

吉田さんの遺志を受け継ぐ。藤川監督は迷わず「巨人」の名前を口にした。

「吉田義男さんにとっても、非常に強大な相手だった巨人に対して、まず一番考えるというのはあります。その中で本当に闘志あふれるプレーと、腹づもりの決まったようなゲームが見せられるように」。レジェンドの訃報から一夜明け、「打倒巨人」への決意を新たにした。

吉田さんは現役時代から、巨人に並々ならぬライバル心を燃やしてプレー。「巨人を倒すことが最大の宿命」と強い覚悟と信念で伝統の一戦を戦った。藤川監督も先輩指揮官の思いを継承する。力強く、昨季のセ界王者の巨人打倒を誓った。

吉田さんと最後に顔を合わせたのは、指揮官に就任した直後の昨年11月末。阪神OB総会であいさつした。「今後ともご指導よろしくお願いします」。阪神では入れ違いだったが、温かく見守ってきた吉田さんは背中を押してくれたという。「あなたなら真摯(しんし)に立ち向かってくれることであろうから、ぜひ頑張ってください」。吉田さんのような優しさと力強さあふれる指揮官になると、心を新たにした1日でもあった。「タイガースの血と言いますか、それは僕にも宿っていると信じて。みんなを引き連れて、頑張っていきたいと思います」。

吉田さんは華麗で堅実な守備で「今牛若丸」とも称された。スター遊撃を育てる必要性も再確認した。「牛若丸と言われた選手ですから。木浪、小幡も含めたくさんの選手がいます。抜群の安定感と飛び跳ねるようなショートの選手を(吉田さんに)重ねて見たい」。レギュラーを争う木浪、小幡をはじめ、高卒2年目の新星山田ら、今牛若丸の継承者育成に力を尽くす。

阪神の監督に就任して約3カ月。吉田さんのすごさを身をもって実感している。「ショートは一番難しく、プレーにからむことが多い。野球にものすごく詳しさがあったんだろうと想像がつきます」。吉田イズムで打倒巨人を果たし、覇権を奪回する。【磯綾乃】

<吉田義男さんと巨人戦>

◆天覧試合(59年6月25日)後楽園球場で行われた一戦に天皇陛下が観戦した。「一番遊撃」で先発出場し、4打数1安打1盗塁。1-2の6回には先頭で安打を放ち、一時逆転の口火となった。

◆最多出場 巨人戦には阪神選手として最多の通算425試合に出場。1539打数379安打、13本塁打、74打点、50盗塁、打率2割4分6厘だった。

◆バックスクリーン3連発(85年4月17日)監督復帰1年目の開幕4戦目、バース、掛布、岡田が3者連続本塁打を放った伝説の試合で指揮を執った。試合後には「緊迫したゲームで私も選手もいい勉強になります。辛抱する勉強をね」と開幕からの辛抱が実り、笑顔たっぷり。同年には王貞治率いる巨人に13勝12敗1分けと勝ち越して21年ぶりリーグ制覇、球団初の日本一へとつなげた。

◆天下取りの絶対条件 阪神巨人戦が2000試合に到達した21年に本紙へ特別寄稿。「打倒巨人は天下を取るための絶対条件」と、ライバルを倒すことが優勝には必須だと寄せた。監督としては巨人戦で210試合、92勝108敗10分けで勝率4割6分だった。

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