若獅子たちが、未来の一級品を育てた。西武・南郷キャンプ休日の5日、ドラフト2位の渡部聖弥外野手(22=大商大)が日南市内の井上酒造を訪問。宮崎県の名水21選に選定される榎原(よわら)湧水で養殖されるチョウザメへの餌やり体験などを楽しんだ。
チョウザメといえば、その卵のキャビアは世界三大珍味。同行した大卒2年目の上田大河投手(23)村田怜音内野手(23)とともに楽しみ「やったことないことばかりなので楽しかったです」と喜んだ。試食した「日南産(ひなた)キャビア」は人生初の味。「めちゃくちゃおいしかったです。こんなにおいしいものは(値段が)高いなと思いました」と笑った。
早くも外野のレギュラー争いに加わり、プロ野球でも一線級に駆け上がりたい。「持っている力を出せればそれなりにアピールできると思います」とし「ファンを酔わせるようなプレーをしたいです」と酒造で宣言。その後、市内の谷口農園でのキンカン狩りでビタミンCも摂取。ビニールハウス内ながらカニが巣穴を掘るなど自然豊かな日南・南郷で、キャビアのような一級品となるべく力を蓄える。【金子真仁】