
東都大学野球リーグの国学院大に、昨年のU18W杯で活躍した高校日本代表戦士、京都国際の中崎琉生投手(3年)、報徳学園の間木歩投手(3年)、智弁和歌山の花田悠月内野手(3年)が4日、神奈川県・横浜市の同大合宿所にそろって入寮した。
昨夏、京都国際のエースとして甲子園で京都勢68年ぶりの日本一達成に貢献した中崎は「4年間しっかり頑張ってドラフト1位でのプロ入りの目標をかなえるために、濃い4年間にしようと思っています」と、力を込めた。
大学進学は「プロになるために近づける環境」と、決めた。そのレベルの高さは昨夏、高校日本代表の壮行試合として行われた大学日本代表戦に先発して実感した。「今まで通用したことが通用しない。1番の経験になった」。3回を投げ3安打1失点。「高校生では見ない打球。先発の中村優斗さん(中日ドラフト1位)はゆったりしたフォームから速い強い球を投げる工夫がフォームに見えた。参考にするところはたくさんあった」。大学生はこんなにスゴイのか、と圧倒された。「早速、明日からの練習で取り組んでいきたい」と昨夏、目の前で見た大学生に近づけるよう練習を重ね、大学でも日本一を目指す。
報徳学園、高校日本代表でも主将を務めた間木は、これまでチームメートだった阪神ドラフト2位の今朝丸裕喜投手(18=報徳学園)に刺激を受けた。「今までは目標でしかなかったんですが、今朝丸がプロで頑張っている報道を見て、自分も負けないようにしっかり成長して4年後、同じ舞台に立ちたいと思いました」。今でも頻繁に連絡を取り合い、お互いの近況報告をしている仲の良さも「勝率という面で(今朝丸に)勝負したい」と、自信をのぞかせた。安定した投球と緩急をつけた投球を武器にチームを勝利に導く。
昨夏の甲子園、霞ケ浦戦で木製バットで左本塁打を放った右の強打者、花田は「高校から木製バットでやってきた。積極的に振りにいくのが自分の良さ。思いきりの良さを出していきたい」と、力を込めた。24年春から新基準の低反発バットに変わると聞き、2年秋から「芯で捉えた時の感覚は木の方がよかった」と木製バットで練習を始め、飛距離を伸ばした。「大学生のボールに対応していくことが最優先の課題。4年後はプロ。その目標はぶらさずにやっていきたい」と意気込んだ。
国学院大の高校日本代表トリオ。中崎は「2人一緒は心強い。この仲間と日本一をとりたい」と言えば、間木は「顔なじみ人がいるのはありがたい」、花田は「また一緒にプレーできるのははうれしい」と、笑をのぞかせた。4年間、チームの先頭を走り、優勝へ導くつもりだ。