
プロ野球阪神タイガースを、監督として球団史上初の日本一に導いた吉田義男(よしだ・よしお)さんが3日午前5時16分、兵庫・西宮市の病院で脳梗塞のため亡くなった。91歳だった。
「牛若丸」吉田さんが現役時代に立っていた甲子園ショートを務める木浪聖也内野手(30)、中野拓夢内野手(28)の二遊間コンビが大先輩をしのんだ。木浪は「グラウンドに来られる度に話しかけていただいて、本当に『頑張るように』と一言いつも言っていただいた。その言葉を聞けなくなるのは寂しいという思いはあります。同じポジションとして、もっと自覚を持ってやっていきたいなと、思いましたね」と在りし日の面影を振り返った。中野は「タイガースを長く支えていただいた。今年、優勝という結果を報告するいい形でつなげていきたい。今年は吉田さんへの思いを背負って戦いたい」と話した。