
中日井上一樹監督(53)が4日、開幕投手最有力の高橋宏斗投手(22)と近日中に異例の「開幕投手会談」を行う。
この日、高橋宏が今キャンプ2度目のブルペン入り。20球ほど投げたところで、後ろで見ていた井上監督が高橋宏に近づき「開幕投手について、また時間をつくってゆっくり話そうぜ」と伝え、ブルペンを後にした。
井上監督は「俺の中での開幕投手の重さと現場で投げている投手の重さがどれだけ温度差があるのか1回聞いてみたい。近年どこの球団も確実にエースが投げてるのかといえば、そうでない気もする」と説明。3月28日(金曜日)の開幕戦対DeNA戦は敵地横浜。2カード目の4月1日巨人戦は本拠地バンテリンドームが舞台で、火曜日に投げれば6連戦の週頭を任せることもできる。
昨季12勝4敗、防御率1・38の高橋宏が今季の大黒柱だからこそ、その力を最大限に発揮する方法を探したい。大役に指名されれば初となる高橋宏も「開幕を投げたい思いもありますけど、監督が1年間通して一番優勝に近づけられる起用法とかあると思う」と、話す。
井上監督は2月中旬までに開幕投手を決める考え。「ホテルの食事会場とかで、フランクに」と、近日中に監督とエースが開幕投手について、素直に意見をぶつける機会をつくる。【石橋隆雄】