<UEFA欧州リーグ(EL):Rソシエダード2-0PAOK>◇30日(日本時間31日)◇1次リーグ第8節◇レアレ・アリーナ
【サンセバスチャン(スペイン)=高橋智行通信員】日本代表MF久保建英(23)のレアル・ソシエダードが、PAOK(ギリシャ)を2-0で下し、13位で決勝トーナメント1回戦(16強)進出を懸けたプレーオフに進出した。
久保は直近2試合に先発出場していたため、ローテーションでベンチスタートとなった。2-0とリードした後半27分からMFバレネチェアに代わって出場。右ウイングに入ると、鋭い出足でインターセプトした。
後半37分には右からのカットインで左足シュートを狙ったが相手選手にブロックされた。同42分には右から素早くクロスボールを送り、MFブライス・メンデスのシュートにつなげた。同45分にはボックス内で短くドリブルを入れてMFマリンに軽いタッチでパス。絶好の得点機を演出したが、力んだマリンのシュートはゴール上に外れた。
得点こそ奪えなかったが、軽快なプレーを次々と披露した。
この試合ではアイスランド代表の新鋭ストライカー、オーリ・オスカールソン(20)が2得点を挙げ、存在感を際立たせた。
186センチのセンターFWは、前半43分に右からベッカーが入れたクロスボールをゴール前で打点の高いヘディングで合わせて先制した。
オスカールソンは前半の追加タイムにも相手GKのボールをカットし、無人のゴールに押し込んだ。しかし、ここはカットした後にゴールラインを割っており、ノーゴールとなった。
オスカールソンが止まらない。後半3分、ベッカーのパスからDFエルストンドが右からクロスボールを送ると、また頭で押し込み2-0とリードを広げた。
さらに後半10分、MFバレネチェアの左からのクロスボールをファーポスト際でヘディングシュート。ここはゴールバーを直撃し、頭だけでのハットトリックとはならなかった。結局3点目を奪えないまま、後半27分にFWオヤルサバルに代わりベンチへ下がった。
Rソシエダードは4勝1分け3敗の勝ち点13で13位。ホームアンドアウェーのプレーオフ(日本時間2月14、21日)では、DF毎熊晟矢の所属する19位AZアルクマール(オランダ)か、20位ミッティラン(デンマーク)と対戦。上位のため第2戦をホームで迎えることができる。