先発ローテーション入りの期待がかかる楽天の新助っ人2人が、所信表明を行った。30日、ミゲル・ヤフーレ投手(26=ヤクルト)とスペンサー・ハワード投手(28=ガーディアンズ)が、キャンプ地沖縄のチーム宿舎で入団会見に臨んだ。お互いに待ち望んでいた特別な背番号を背負い、勝利のために腕を振ることを誓った。
ヤフーレは「89」を背にプレーする。「本当につけたかった番号。それに恥じることないようにピッチングできればなと思う」。ヤクルト時代は同番号が埋まっており「99」を着用した。「自分の中で89という数字は、メジャーで初めてつけたものでもある。歴史上の中でもすごい誇りに思える番号だと思うので、そこがすごい好きな番号でもある」と力を込めた。
一方のハワードは「15」を身につける。「大学のときに15番をつけていたので、それがいいと伝えた」。プロ入り後は初めて背負うナンバーで「やっとつけられたなという感じ」と、はにかんだ。
昨季のチーム防御率は12球団ワーストの3・73と苦しんだだけに、先発候補の2人の快投は欠かせない。ヤフーレが「10勝したいし、防御率もなるべくいい状態をキープしたいが、1年間けがなく健康に終えられることも1つの大きな目標」と意気込めば、ハワードも「できるだけ長く投げて、チームが勝てるようなピッチングをしたい」。12年ぶりのリーグ優勝に向け、思い入れのある背番号を背負った2人両輪となって、楽天先発陣を支える。【山田愛斗】