中日井上一樹監督(53)が30日、就任初の春季キャンプを「ポジティブ・バトル(PB)キャンプ」と命名した。同監督、コーチ、選手らは同日に、中部国際空港から沖縄入り。就任直後の秋季キャンプを、殻を破る意味を込めて「むき栗キャンプ」と命名した第2弾は「PBキャンプ」になった。
「ポジティブさをアピールするキャンプではなく、ポジティブの上にさらに、『俺の技術を見てくれ』、『俺を使ってくれ』という(バトルの)ようなものを期待している」。指揮官は、昨秋以来の沖縄入りに、選手によるアピール合戦をたきつけた。「指揮官が明るい感じのものが好きだということは浸透している。みんなでチーム一緒にやることを前面に出すことを見せてくれれば、評価は高くなる。若いのもベテランも関係ない」。チーム最年長の大島から高卒ドラフト新人までの競い合いを期待した。
競争でのポイントゲッターにはご褒美も。「時と場合によっては、今日は内野陣来いよ、野手来いよ、投手来いよ、っていうの(会食)があってもいい。頑張って、今日はいいポイント稼いだね、みたいなの(会食)があるんだったらいいのかな」とニヤリ。高級ステーキ、焼き肉ざんまいか。今季のスローガンは「どらポジ」。ポジティブ指揮官が、キャンプ前に選手たちにニンジンをぶら下げた。