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【阪神】新加入ヘルナンデスが「対戦したい」と願う相手は…昨季同じメキシカンリーグ所属も未対戦


阪神タイガースの新外国人、ラモン・ヘルナンデス内野手が入団会見で、DeNA復帰が決まったバウアーとの対戦を熱望しました。メキシカンリーグでの経験を活かして、日本での成功を目指す彼は、持ち前の長打力と複数ポジションをこなせる器用さを武器にしています。"モーチョ"の愛称で呼ばれるヘルナンデスは、NPB参戦を夢見ており、日本の野球についての情報も収集済みです。自らを"ハングリー精神旺盛"と評し、ベテラン選手から学ぶ姿勢を貫くことで、チームへの貢献を誓っています。初対戦となるサイ・ヤング賞経験者との対決に向け、彼は最高の準備を進めています。

入団会見で質問に答える阪神新外国人ラモン・ヘルナンデス(撮影・白石智彦)

ハングリー精神旺盛なモーチョです! 阪神の新外国人ラモン・ヘルナンデス内野手(28)が29日、兵庫・西宮市内で入団会見に臨み、DeNA復帰が決まったバウアーとの対戦を熱望した。昨季はメキシカンリーグ82試合出場で22本塁打を放ったが、同リーグに所属した右腕との対戦はなし。サイ・ヤング賞経験者との初対決もモチベーションに変え、複数ポジションをこなしてジャパニーズドリームをつかみにかかる。

   ◇   ◇   ◇

身長193センチ、体重102キロの巨体が会見場に現れた。報道陣から驚きの声が漏れるほどの迫力。外の気温は10度にも満たず寒風が吹きつけていたが、ヘルナンデスの闘志は熱く燃えたぎっていた。

「全力でやることが一番。どういう活躍ができるかは分からないけど、全力で準備する。1つの夢を見つけるところでもある。その夢をさらに実現したい」

ビッグなモチベーションがある。DeNA復帰が決まったバウアーとの対戦だ。昨季ともにメキシカンリーグに所属したが、チーム所属の地区が違って対決は「チャンスもなかった」。今季は同じセ・リーグに身を置く。1軍でレギュラーの座をつかめば、相対する可能性は高い。「レベルの高いピッチャー。ぜひ対戦したい」と燃えている。

持ち前の長打力が最大の魅力。一方で内外野を守れる器用さも売りだ。藤川監督は「1人1つのポジションではない」と野手勢に複数ポジションを練習させる方針。ヘルナンデスも気合十分で「言われたところにいつでも行ける準備をするだけ。そこで100%を出せる準備をしてチームに貢献することしか考えていない」。前川らとの左翼争いはもちろん、あらゆる競争に割って入るつもりだ。

アメリカでは2Aどまりもメキシコで活躍。日本行きは念願だったという。21年から2シーズン阪神に在籍したロハスとはメキシカンリーグで同僚だった。「日本のレベルはすごく高いよとか、いいところだよ、と聞いていた」。元虎助っ人の言葉をきっかけに映像を視聴するなど「夢」となったNPB参戦を実現させ、「チャンスをいただいたので本当にうれしい」と満面の笑みで感謝した。

すでに日本野球の情報も収集済みだが、ハングリー精神旺盛な長距離砲は気を緩めない。2・1キャンプインへ。「今からベテランの選手や成績を残している選手に『どのような対応をしているのか』を素直に聞いて覚えたい。コーチも助けてくださる方がたくさんいると思うので、どういう対応をしていけばいいかを覚えていきたい」。貪欲に知識を蓄え、V奪回の使者になる。【塚本光】

<ヘルナンデスアラカルト>

◆生まれ 1996年3月2日生まれ、ドミニカ共和国出身。

◆球歴 14年にダイヤモンドバックス傘下でデビューし、19年には米国キャリア最高の2Aに昇格。マイナーリーグ6年間で通算打率2割6分6厘、53本塁打、270打点。22年からメキシカンリーグでプレーし、オールスターゲームの出場経験もある。今季はモンクロバで82試合出場、打率3割1分3厘、22本塁打、71打点。

◆アピールポイント 「すごく遠くまで飛ばす力」。

◆ニックネーム 「ラモン」か、「ラモン」を崩した「モーチョ」。

◆日本の野球の印象 「すごく強い。WBCでも優勝している」。

◆日本で食べたいもの ラーメンとすし。「昨日もラーメンを食べたけど、すごくおいしかったので、またいっぱい食べたいな」。

◆覚えた日本語 「水、ください」。

◆サイズ 193センチ、102キロ。右投げ右打ち。

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