阪神電鉄は29日、甲子園で行われる3月9日巨人戦(午後1時)、4月13日中日戦(午後2時)で、ジェット風船演出の実証実験を行うと発表した。アンケート結果をもとに、早ければ来季26年シーズンでの再開を検討する。
担当者は「あくまで実証実験であって、ジェット風船を必ずしも再開するものではないです。あくまでこの実証実験の結果を見ながら、今後検討したい。25年のシーズンでの再開は考えておりません。早くても26年」と説明した。
両日は試合開始2時間後までに入場しチケットを持つ全員に、ジェット風船と専用ポンプのセットが配られる。演出の実施は7回のみ。球場内には回収ボックスを設置し、使用済みのジェット風船の回収と再資源化を目指すという。さらに空気注入部分の素材に、ペットボトルキャップの再生材を使用し、環境に配慮して実施する。
コロナ禍でジェット風船が中止となった20年シーズンから再開の懸念だったのは、口で風船をふくらます「衛生面」と風船が使い捨てとなる「環境面」。2点に配慮した形で実証実験を行う。
来場者、ファンクラブ会員へのアンケートをもとに再開するか否かを検討。担当者は「あくまでもお客さまがどちらを望むかという部分。やはり盛り上がりますし、甲子園のジェット風船というのはほぼ風物詩となってきております。お客さまの意見を聞いた上でやりたいなというのを第一に考えております」と話した。
仮に再開となった場合は、回収したジェット風船の空気注入部分を新たなものにリサイクルしたり、風船本体に使用されている天然ゴムもリサイクルすることも検討する。