セレッソ大阪は28日、DF登里享平(34)が右ハムストリング筋損傷と診断されたことを発表した。
右太もも裏の肉離れで、今季のJ1開幕ガンバ大阪戦(パナスタ)への出場は絶望的となった。場合によっては、左太もも裏を負傷した昨年同様に長期離脱の可能性もある。
今季はオーストラリア人のアーサー・パパス新監督(44)を迎えたC大阪は、タイでの1次、現在実施中の宮崎市での2次キャンプと、ここまで大きなけが人はいなかった。
この日発表された登里の負傷は、24日に行われたJ2徳島ヴォルティスとの練習試合で発生。クラブは詳細を発表していないが、肉離れは軽傷、重傷によって完治まで数週間から数カ月間という幅がある。今回は軽傷であっても、約2週間後に迫った開幕戦への出場は絶望的だ。
入団一筋15年の川崎フロンターレから昨季、C大阪に完全移籍した登里は、昨年も5月6日のG大阪戦で負傷し、左ハムストリング筋損傷と診断された。この時は約2カ月間も公式戦から離脱。19試合出場にとどまった昨季から、移籍2年目の今季は順調にスタートを切っていた。
C大阪の左サイドバックは登里以外に、DF高橋仁胡(19)がいるものの、2月のU-20アジア杯中国大会に出場するU-20日本代表に選出されたばかり。いずれにせよ手薄なポジションで、J1通算300試合出場に王手をかけた大ベテランの離脱は、C大阪にとっては痛い。
チームは宮崎キャンプを2月2日に打ち上げ、その後は大阪市内で最終調整に入る。
◆登里享平(のぼりざと・きょうへい)1990年(平2)11月13日、東大阪市生まれ。香川西を経て09年川崎F入団(リーグ、ルヴァン杯、天皇杯の3大タイトルは計7度優勝)し、24年C大阪へ完全移籍。J1通算299試合9得点。168センチ、68キロ。