西武の新人合同自主トレが28日、全日程を終了した。育成ドラフト1位で入団した左腕の冨士大和投手(18=大宮東)も無事に完走。「だいぶ順調な感じで」と手応えを口にする。
NPB8球団から調査書が届いた最速144キロの変則左腕に支配下指名はなかったものの、育成1位で地元球団に指名された。悔しさもゼロではなかったというが「今の実力の結果としっかり受け止めて、でも育成の1番目に呼ばれたことはうれしかったです」と前向きに捉える。
春季キャンプは3軍でのスタート。体のボリュームアップを図ることから始める。「2軍戦で先発して1勝できるように」と、プロ1年目を見据えている。
そして秋には-。兄の日本通運・冨士隼斗投手(22=平成国際大)が今秋のドラフト候補右腕として名前が挙がっている。兄弟でのプロ野球選手の夢はかなうか。弟は「投げ合って勝負してみたいです」と願いながら、自身のプロ生活を歩みだす。【金子真仁】