近藤先輩の背中を追って、開幕1軍へ突っ走る! ソフトバンクのドラフト2位、庄子雄大内野手(22=神奈川大)が27日、2月1日から始まる宮崎春季キャンプでA組(1軍)完走を誓った。
新人でただ1人の抜てきで、横浜(神奈川)の大先輩、近藤健介外野手(31)との対面が待つ。近藤は憧れの選手で、大学時代から近藤モデルのバットを愛用してきた。貪欲な質問攻めで球界屈指の打撃技術を吸収し、開幕1軍を目指していく。
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庄子は、早くもワクワクと胸を躍らせていた。
「どういった意識で打席に入っているのか。練習はどういった意識で取り組んでいるのか。もう、全てのことで聞いてみたいことがたくさんあるので」
頭に、質問事項が浮かびまくる。初対面を心待ちにする相手は「打撃はすごく参考にしてきた」という横浜の先輩、近藤だった。神奈川大2年時から愛用してきたバットは、近藤モデル。「現時点で一番合うというか、振った感触がフィットします」と説明。庄子も本家同様に左打ちで、コンタクト能力の高さがドラフト2位指名につながった。プロ入り後も、相棒は変えない。
新人でただ1人、2月の春季キャンプA組スタートが決まった。近藤は独自の調整が許されるS組スタートで、2月15日から宮崎に合流予定だ。機会があれば、突撃をもくろむ。「緊張感も出てくると思うんですけど、聞きたいことは聞きに行きたい」。球界屈指の打者を質問攻めにし、自らの技術向上につなげる。
開幕1軍メンバーを決めるサバイバルであることも、自覚。「勝負の世界なので。入れ替わりも激しい球団だと思うので、自分も負けずにアピールをしていきたい」。大学時代は50メートル5秒7の脚力を武器に、通算54盗塁をマーク。遊撃の守備にも定評があり、走攻守3拍子そろった即戦力としてチームの期待も高い。「最初の第一印象が大事。しっかりいいインパクトを残していきたい」と鼻息は荒い。
仕上がりは順調だ。新人合同自主トレは29日に最終日を迎え「違和感、痛みもなくきている。いい状態で2月1日から入れる」と手応えを明かした。打撃職人の先輩から学びに学び、A組完走で開幕1軍入りを狙う。【佐藤究】