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24年のプロ野球で最後のマウンドに立った男が、自己最遅のスローペースで開幕に照準を合わせた。DeNA森原康平投手(33)が25日、神奈川・横須賀の練習施設DOCKで自主トレを行った。昨季日本一の胴上げ投手は、2軍スタートのキャンプを見据え「今までにないくらいゆっくりやる予定。今までで一番のスローペースで。フィジカルはつくっている。投げるところだけ一番遅い調整です」と言い切った。
昨年11月3日の頂上決戦は未知の世界だった。「11月まで野球をした経験もない。出力も高かった」とブルペン陣で唯一、1軍で走りきった。今季も完走するために、同12月中旬から地元広島で行った自主トレではフィジカル重視で土台をつくり上げてきた。「シーズン中、失速するのはフィジカルが足りないってこと。筋肉が落ちているから。失速しないよう、むしろ上げていけるように」といじめ抜いてきた自負がある。
すでに50メートルのキャッチボールを行う一方、鹿児島・奄美での2軍キャンプでは、第1クールでのブルペン登板は行わず、実戦登板も3月以降の基本方針。「あってもライブBP。キャンプで試合はないと思います。チームの中で一番ゲームに投げるのは遅いかもしれない。球団とも連携しているので」。
クローザーの定位置が約束されているわけではない。同僚・山崎が名乗り挙げても焦りはない。「毎年言ってますけど、できることをやりますっていうスタンス以上でも以下でもない。9回が(やりたい)っていうのもそんなないですし、例年通り」。ブレることなく、25年もマウンドで笑うつもりだ。【栗田成芳】