日本ハム水野達稀内野手(24)が、新年早々、ボスに指令を受けたことを明かした。18日、千葉・鎌ケ谷で守備練習などを行った。元日にはインスタのDMで新庄剛志監督(52)に新年のあいさつ。指揮官からの返信には「頼むから2割8分打ってちょーだい」と、目標の数字が設定されていた。
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新庄監督は22年の就任以来、インスタグラムのDMを駆使して選手とコミュニケーションを図ってきた。技術的なアドバイスや、翌日の起用法について伝えることもあれば、2軍で汗を流す選手には「見ているよ」とメッセージを送り、実際に昇格への目標数字などを記したこともあるという。
当初は独特のコミュニケーションの取り方に戸惑う選手もいたが、いまでは水野のように、選手側からアクションを起こすケースもある。昨年9月、2位に躍進したシーズンの総括を聞かれた新庄監督は自ら「SNSのやりとりかな。はい。それは本当に大きなポイントだったと思います。会話の内容は言えないんですけど」と話している。「育成の選手から1軍のメンバー、全員とやりとりしてるんです。LINEはしないんですよね、僕。インスタだけで。なんかLINEって、プライベート感ないですか? インスタだと、なんかちょっと違うんですよ、僕の中では」。
かつてのような年賀状ではなく、DMで新年のあいさつ。「時代の変化」を感じるとともに、日本ハムのチームカラーを表しているとも思える、水野の告白だった。
<過去の主な選手へのDM>
★監督就任1年目の22年、オープン戦全日程終了後、新人だった北山へ「次は開幕投手の出番だ 楽しんでいけよ 任せた」
★22年、首位打者争い中にケガで離脱した松本剛へ「6、7割まで走れるようになったら打席で使う」
★22年オフ、毎年ケガに泣かされていた浅間へ「未来のために明日にでも手術しなさい」
★24年シーズン初昇格した宮西へ「頑張らんでいい。楽しめ」
★CSへ向かう山本拓へ「抑えもあるから準備しておいて」
★現役ドラフトで加入の吉田へ「殻を破る選手になってほしい」「野球だけじゃなく人間性や練習の態度も見ている」