フィリーズとのマイナー契約が決まった阪神青柳晃洋投手(31)が18日、自主トレを行う静岡・沼津市内で取材に応じ、挑戦への決意を新たにした。
「本当に厳しい戦いになると思いますけど、自分の中で挑戦の年だと思うので、新しいことに挑戦をしながら、勝負ができたらいいかなと思います」。報道陣に囲まれた右腕は、表情を引き締めた。
昨年12月にポスティングシステム申請の手続きを行い、交渉期限はこの日午前7時(日本時間)だった。「期限が迫ってくるにつれて『本当に行くところがあるのか?』とか、そういう不安は結構、ありました」。締め切り直前に届いた知らせに、少し安堵(あんど)の表情。「去年の成績が成績ですし、ここ2年僕自身何も出来てない感覚があった。自分が挑戦したい気持ちで行くので、ほんとマイナーでも契約してもらえたことにうれしく思います」と喜んだ。
青柳は帝京大から15年ドラフト5位で阪神入団。地道な努力を重ね21、22年に連続で最多勝、勝率1位。22年は最優秀防御率にも輝いた。「ドラフトも下位から入りましたし、また同じ気持ちでまた違う野球を経験できるのかなと思ったら、プロ入団した時の気持ちじゃないですけど、すごい楽しみが多いと思います」。新たな挑戦を心待ちにした。
まずは2月のキャンプに招待選手として参加し、まずはメジャー昇格に向けてアピールする。「あとは自分の実力だったり、そういう部分になってくるので、また下からはい上がるように頑張っていけたら」。青柳の新たな挑戦がスタートする。