フィリーズは17日(日本時間18日)、ポスティングの申請をしていた阪神青柳晃洋投手(31)とマイナー契約を結んだことを発表した。2月のキャンプに招待選手として参加する。
阪神からポスティングシステムを使って移籍した選手は06年オフの井川慶投手、22年オフの藤浪晋太郎に続いて3人目。
▼井川慶(06年オフ)
「世界最高峰の選手が集まるメジャーで投げてみたい」。20勝を挙げてリーグ優勝の立役者となった03年オフ、井川は球団側にポスティングによるメジャー挑戦希望を申し入れたが阪神は拒否。井川と代理人の弁護士は数十度にわたり交渉を継続。岡田彰布監督も次第に態度を軟化。06年10月には「メジャーに行くような選手が出てきたことは、それだけチームが強くなったということ」と理解を示した。ついに同年11月、球団も容認した。数球団による争奪戦の末に、ヤンキースが2600万194ドル(当時のレートで約30億円)で落札。契約は5年総額2000万ドル=約23億6000万円。メジャー通算で16試合に登板し、2勝4敗、防御率6・66。
▼藤浪晋太郎(22年オフ)
「年齢的にも20代後半。若いうちに挑戦したい」。21年オフの契約更改の席でメジャー挑戦の希望を球団に伝え、そこから複数回の話し合い。22年9月末、ポスティングでメジャー移籍を目指すことを表明し、百北球団社長(当時)は「彼の強い意思、憧れは届いた」と10月半ばに容認した。
23年1月、1年契約の年俸325万ドル(約4億3900万円)プラス出来高払いでアスレチックスに移籍した。メジャー通算64試合の登板で7勝8敗、2セーブ、5ホールド、防御率7・18。