オリックスは阪神・淡路大震災から30年となった17日、大阪・杉本商事バファローズスタジアム舞洲で正午から1分間の黙とうを行った。球団関係者、コーチ、選手ら約90人が神戸の方角を向き、犠牲者に哀悼の意を示した。
当時、中学1年だった岸田護監督(43)は大阪の自宅で就寝中だった。「すごく揺れたのをよく覚えてます。それで目が覚めて、立てないくらいだった。大阪だったけど、震源地はここかなと思うくらい揺れた。テレビをつけると、大惨事だったと今でも鮮明に覚えてます」と振り返った。
地震が発生した95年に神戸が本拠だったチームは「がんばろうKOBE」を合言葉にリーグ制覇した。そんな記憶も残っている岸田監督は「スポーツの持っている力は大きいと思うし、勇気づけられる方もいると思うので、全力プレーを見せるだけ」と誓った。
球団はこの日、ほっともっと神戸で開催される主催公式戦6試合で、95年当時のオリックス・ブルーウェーブの復刻ユニホームを着用して戦うと発表した。岸田監督は「ブルーウェーブのユニホームを着てできる喜びがある。それを見てお客さんにも喜んでいただけたら」と話した。