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【阪神】震災30年の節目に黙とう 粟井一夫球団社長「発信する役割がタイガースにはある」


阪神淡路大震災から30年を迎え、阪神球団の選手、首脳陣、スタッフ約60名が兵庫県西宮市の鳴尾浜球場で黙とうを捧げました。この行事には、新人選手も参加し、被災地への敬意を示しました。阪神の粟井一夫球団社長は、震災後の復興活動に尽力した経験を振り返り、災害の記憶を風化させず伝えていく重要性を強調しました。今後、2軍の施設は鳴尾浜から尼崎市へ移転する予定であり、同地での黙とうは今回が最後となります。

阪神淡路大震災の犠牲者に黙とうをささげる、阪神ナイン、首脳陣、球団関係者(撮影・上山淳一)

阪神・淡路大震災から30年を迎えた17日、阪神は兵庫県西宮市の鳴尾浜球場に球団幹部や選手、スタッフら約60人が集まり、半旗にした球団旗のもと、黙とうをささげた。

新人合同自主トレを行っているルーキーも列に加わった。奈良県出身のドラフト1位の伊原陵人投手(24=NTT西日本)や、神戸市出身の今朝丸裕喜投手(18=報徳学園)も静かに目を閉じた。23年ドラフト1位で、西宮出身の下村海翔投手(22)も参加した。

粟井一夫球団社長(60)は震災後、電鉄本社のレジャー事業部で復興に尽力。町の復興をつぶさに見て、自らも関わってきた1人だ。「いろいろ思い起こして、自分ができることなどを振り返る節目。人間は自然に勝てない部分もあるけど、みなさん本当に頑張って復旧、復興されてきた。こういう機会に、こんなことがあったんだよと発信する役割がタイガースにはあると思っている」と話した。

2軍施設は3月から兵庫県尼崎市に全面移転するため、鳴尾浜での黙とうは今回が最後になる。

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