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【野球殿堂】殿堂入りメンバー発表、イチロー氏&岩瀬仁紀氏選出 エキスパート部門に掛布雅之氏


今年の野球殿堂入りメンバーが発表され、イチロー氏と岩瀬仁紀氏が「プレーヤー部門」で選ばれました。イチロー氏は日米通算4367安打を記録し、現マリナーズの会長付特別補佐を務めています。一方、岩瀬氏はNPB史上最多の1002試合登板と407セーブを記録しました。「エキスパート部門」では掛布雅之氏が選ばれ、彼は阪神で通算349本塁打を達成しました。また、「特別表彰」には元セ・リーグ審判部長の富沢宏哉氏が選ばれました。

イチロー氏

野球殿堂博物館は16日、今年の殿堂入りメンバーを発表した。

引退後5年経過したプロ野球選手が対象の「プレーヤー部門」は、オリックス、マリナーズなどで日米通算4367安打、現在はマリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏(51)、元中日投手でともにNPB史上最多となる1002試合登板、407セーブの岩瀬仁紀氏(50)の2人が選ばれた。イチロー氏は有効投票349票中323票を獲得で、投票率は史上6位の92・6%。史上初の満票は逃したが、資格1年目での殿堂入りは18年松井秀喜氏、金本知憲氏以来、7年ぶり7人目となった。岩瀬氏は資格2年目での選出となった。

プロの監督、コーチで退任後6カ月以上が経過しているか、引退後21年以上のプロ選手が対象の「エキスパート部門」は、元阪神内野手で通算349本塁打の掛布雅之氏(69)が選ばれた。

アマの競技者・指導者、プロアマの審判員、プロアマの組織発展に貢献した人、野球に関する著作物を有する人などが対象の「特別表彰」は、元セ・リーグ審判部長の富沢宏哉氏(93)。昨年の谷村友一氏(故人)に続き、2年続けて審判員経験者が選ばれた。

◆イチロー(本名・鈴木一朗=すずき・いちろう)1973年(昭48)10月22日、愛知県生まれ。愛工大名電高では甲子園に2度出場。91年ドラフト4位でオリックス入団。94年にプロ野球史上初めてシーズン200安打に到達。00年まで7年連続首位打者。00年オフにポスティング制度でマリナーズ移籍。新人で首位打者、盗塁王とMVPに輝いた。04年に大リーグ新記録の262安打を放ち、2度目の首位打者。大リーグでは01~10年に史上初の10年連続200安打。ゴールドグラブ賞、球宴出場各10度。07年オールスターでは史上初のランニング本塁打を放ちMVP。12年7月にトレードでヤンキース移籍。15年にマーリンズ移籍。18年にはマリナーズに復帰し、シーズン途中でフロントに転身。19年3月に選手復帰し、東京ドームでのアスレチックス戦2試合に出て引退。マリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターに就任した。現役時代は180センチ、79キロ。右投げ左打ち。

◆岩瀬仁紀(いわせ・ひとき)1974年(昭49)11月10日、愛知県生まれ。西尾東-愛知大-NTT東海を経て98年ドラフト2位で中日入団。1年目から65試合、10勝で優勝に貢献。最優秀中継ぎ投手賞3度。04年から抑えに転向し、最多セーブ5度。05年の46セーブは07年藤川(阪神)とともにセ・リーグ記録。99~13年にプロ野球最長の15年連続50試合以上登板。44歳シーズンの18年までプレー。通算1002試合、407セーブはともにプロ野球記録。04年アテネ五輪、08年北京五輪で日本代表。現役時代は181センチ、84キロ。左投げ左打ち。

◆掛布雅之(かけふ・まさゆき)1955年(昭30)5月9日生まれ、千葉県出身。習志野から73年ドラフト6位で阪神入団。1年目から83試合に出場し、3年目の76年から三塁手のレギュラーに定着。79年に48本塁打で初タイトル。本塁打王3度、打点王1度。ベストナイン7度。通算349本塁打は阪神の球団最多。88年に引退後は野球評論家のほか、16年から2年間、阪神の2軍監督を務めた。現役時代は175センチ、77キロ、右投げ左打ち。

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