大竹新塾長、目指すは和田超え17勝!? 阪神大竹耕太郎投手(29)が14日、長崎市で行っている前ソフトバンク和田毅氏(43)主宰の合同自主トレを公開した。参加は4年目だが、和田氏の引退でメンバー最年長に。和田氏から、1学年下で同じく早大の後輩・ロッテ小島とともに「ダブル新塾長」の指名を受けた。
楽天早川や西武隅田ら他球団選手も含めて10人の大所帯。すでに小島とともに全体の練習メニュー作成にも関わり、宿泊先、飲食店、グラウンドなど事務的な引き継ぎを受けた。今回は昨年引退間もない和田氏も参加しているが、来年からは形が変わる。ニューリーダーは自覚にあふれた。
「引き継ぎといった感じで、来年以降も自分は続けようと思っています。和田さんの考え方や、イズムみたいなものをしっかり受け継いで。次は自分が手本という立場にならなきゃいけない。プレッシャーはありますけど(和田氏が)いらっしゃる間に少しでも多く学んで、吸収しなきゃという意識はあります」
11勝を挙げた昨季終了後、師匠和田氏に「規定(投球回)と2桁勝利できました」と報告。2年連続の達成だったが「じゃあ来年は規定と2桁は当たり前。そこからどれだけ上積みできるかを考えて」と高いノルマを課された。実力を高く評価する和田氏は「15勝、勝ってほしい。勝てるだけの下積みはしてきた。2桁は絶対という気持ちでいると思う」と背中を押した。
大竹も準備に抜かりはない。「1月は地味なことだけ。インスタ映えするようなのはない」と体力強化メインの日々に充実の表情だ。今季が大卒8年目。和田氏は大卒8年目に自己最多17勝でMVPにも輝いており、1つのターゲットに定めた。
「僕が17勝もしたら優勝っすね」。にんまりした左腕は「去年もあそこでもうひと粘りしたら勝てたなって試合も何試合もある。そこで耐えられる体の強さや精神面があれば無理な数字ではない。自分が無理と思ったら無理。自分に期待して頑張ります」と奮い立った。「和田塾」は名称変更も含め、大竹らの手に移るが、和田氏は30~40人規模に拡大したい意向も持っている。拡大発展に新塾長のさらなる活躍が不可欠だ。【柏原誠】