全国高校サッカー選手権決勝が13日、東京・国立競技場で行われる。
17大会ぶりの頂点を狙う流通経大柏(千葉)は12日、都内の宿舎から千葉・柏市内の同校まで移動し、最終調整した。
7大会前のファイナルで敗れた前橋育英(群馬)との決勝に、榎本雅大監督(46)は「1度、全国の決勝で敗れているので、そのリベンジの気持ちが選手たちもある。今日も最後の練習と言ってわざわざここに来たんですけど、チームとしては最後のゲームになるということで、明日も自分たちらしくやるということが一番だと思います」と燃えた。
前橋育英とは世代最高峰の高円宮杯U-18プレミアリーグ東地区で1勝1敗。実力は伯仲している。勝敗を分けるカギをこう分析した。
「似たようなタイプのチームになりますよね。2トップがやっぱり非常に良くて、中盤に技術のある選手がいるということで、中盤のせめぎ合い、それから2トップに入ってからどういう風に攻撃するのかというところ。そういうゲームになるんじゃないかなと思います」
過去5度の日本一に導いた恩師・本田裕一郎前監督(国士舘高テクニカルアドバイザー)の後を継ぎ、就任5季目。頂点まであと1つまで来た。「選手の卒業式になりますので、彼らが明日も自分らしく、自分たちらしく球際、切り替え、運動量のところで相手を上回り、そして最後笑って終われるように、ちょっとだけ背中を押したい」と優しい表情で語った。【佐藤成】