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【高校サッカー】「赤い龍」流通経大柏が「虎」飲み込む 柚木創冷静「真ん中」PKで因縁の決勝


全国高校サッカー選手権の準決勝で、流通経大柏が東海大相模を1-0で破り、6大会ぶりの決勝進出を果たしました。唯一の得点は、流通経大柏のMF柚木創の冷静なPKによるものです。彼のゴールがチームを決勝へと導きました。柚木は重圧の中でも冷静さを失わず、チームを率いています。決勝では、東福岡に勝利した前橋育英と対戦します。この試合は、流通経大柏にとって、7大会前に前橋育英に敗れた因縁の決着をつける機会です。柚木も、“流経”の一員として先輩たちの悔しさを晴らしたいと語っており、試合への意気込みを見せています。今シーズン、両チームはプレミアリーグで対戦し、1勝1敗の成績を残しており、きわどい決戦が予想されます。

流通経大柏対東海大相模 前半、先制のPKを決める流通経大柏・柚木(撮影・鈴木みどり)

<全国高校サッカー選手権:流通経大柏1-0東海大相模>◇11日◇準決勝◇国立

龍が虎を飲み込んだ。「赤い龍」こと流通経大柏(千葉)が黄黒の縦縞ユニホームの東海大相模(神奈川)を1-0で破り、6大会ぶりの決勝に進出した。MF柚木創(3年)のPKで決めた1点を守り切った。。決勝では、東福岡に3-1で逆転勝ちした前橋育英(群馬)と対戦する。7大会前のファイナルで敗れた相手に雪辱を狙う。両軍は世代最高峰の高円宮杯U-18プレミアリーグ東地区で今季2戦して1勝1敗。最高の舞台で決着をつける。

   ◇   ◇   ◇

流通経大柏の柚木は、重圧のかかる場面でも冷静だった。攻めあぐねていた0-0の前半42分、味方が獲得したPKで、相手GKをあざ笑うかのように真ん中に転がした。「10番である以上、やはり自分が蹴るべきだなと。蹴る前から真ん中に蹴ろうと思って、あとは自信を持って気持ちよく蹴るだけでした」

新しくなった国立に初めて立ち、チームは浮き足だった。持ち味の激しいプレスが効かず、セカンドボールの回収も後手。それでも「最低限のゲームをしよう」を合言葉に焦らず戦った。柚木は「10番である以上は自分がまず先頭に立って守備でも攻撃でも違いを見せていかないといけない」とピッチ上で引っ張った。

不思議な縁で流通経大柏にたどりついた。21年2月6日、スカウト担当の森山圭司コーチは午前中に千葉・木更津のグランドで視察し、午後はアクアラインを渡って横浜の選手を見に行く予定だった。が、直前で予感が働いた。柚木、FW山野がいるtfaジュニアユースの練習試合視察に予定を変更。抜群の輝きを見せた柚木を“発見”し、その場で声をかけたという。

柚木もその4年前のことをよく覚えている。「いいプレーができて、声をかけてもらって流経に行きたいなと思いました」。技術力に優れる古典的な10番タイプだったが、高強度で有名な同校なら選手としてより成長できると進学を決めた。順調に伸びて2年時に先発を確保し、プレミアリーグにも出場。「やらないと出られないので」と守備にも磨きをかけ、名門の10番を背負うまでに進化した。

決勝は因縁を清算する舞台だ。前橋育英には7大会前、17年度大会の決勝で0-1の敗戦。小5だった10番は「その決勝を見て『流経、すごくいいチームだな』と関心を持ち始めました」。チームは翌年度も決勝で青森山田の前に散り、2大会連続準優勝と涙をのんだ歴史がある。それ以来となるファイナル。「悔しい思いを先輩たちもしてきたと思うので、先輩たちの敵を取りたい」。前橋育英とは今季1勝1敗。決着をつける最終決戦で、17大会ぶり2度目の日本一をつかみにいく。【佐藤成】

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