第103回全国高校サッカー選手権は11日、東京・国立競技場で準決勝2試合が行われ、前橋育英(群馬)と流通経大柏(千葉)が決勝(13日午後2時5分・国立競技場)に勝ち上がった。前橋育英が初優勝した2017年度の第96回大会決勝と同じ顔合わせとなった。
◆2017年度大会の決勝
前橋育英が流通経大柏を1-0で破り、初優勝を果たした。後半アディショナルタイムにFW榎本樹(当時2年)が決勝ゴール。両校とも後にプロで活躍する選手が多数出場していた。
前橋育英は通算7ゴールで得点王に輝いたFW飯島陸が法大を経て甲府に加入し、決勝でゴールを決めた榎本は松本などでプレー。角田涼太朗(コルトレイク)渡辺泰基(横浜)松田陸(千葉)後藤田亘輝(琉球)の最終ライン4人はいずれもプロで活躍を続け、主将だったMF田部井涼は岡山に所属し、今季からJ1に昇格する。
決勝の出場機会はなかったが、MF秋山裕紀はJ1新潟の主力ボランチとして昨季リーグ戦で総パス数1位を記録。今大会の主将を務めるMF石井陽(3年)は同じボランチとして秋山を尊敬し、「縦パスを出すタイミングなど教えてもらったことがある」とうれしそうに話していた。
流通経大柏もJ1鹿島の最終ラインの支えるDF関川郁万を筆頭に、MF宮本優太(京都)、MF菊地泰智、(名古屋)、MF熊沢和希(柏)、GK薄井覇斗(千葉)らがJクラブに所属している。
今大会の3年生は既に2人のJリーグ入りが内定。DF松本果成がJ1湘南、MF亀田歩夢がJ2富山に加入する。