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【高校サッカー】東福岡、逆転負けで4度目Vの夢散る 選手権初失点から連続3失点で逆転負け


東福岡高校サッカーチームは、全国高校サッカー選手権の準決勝で前橋育英に3-1で敗れました。東福岡は試合開始早々に得点し、伝統の堅守で無失点を続けていましたが、後半に前橋育英の巧みなパスサッカーに圧倒され逆転を許しました。特に後半3分には、自陣でのパスカットから同点ゴールを奪われ、流れが一気に変わりました。東福岡はこれまでの強固なディフェンスを軸にした戦術が通じず、9大会ぶりに全国制覇を果たす夢は儚くも消えました。今大会では福岡予選からの7試合無失点記録が注目されていましたが、準決勝で力及ばず敗退しました。

東福岡対前橋育英 前橋育英に敗れ決勝進出を逃し、肩を落とす東福岡イレブン(撮影・鈴木みどり)

<全国高校サッカー選手権:前橋育英3-1東福岡>◇11日◇準決勝◇国立

鉄壁守備ついに崩壊-。東福岡が前橋育英(群馬)との高校年代最高峰の「プレミアリーグ勢対決」に敗れ、9大会ぶり4度目の全国制覇への夢は散った。伝統のサイド攻撃から先制した。だが、後半、相手が強みのパスサッカーに翻弄(ほんろう)されて、今大会初失点から連続複数失点で逆転された。福岡予選から7試合計560分無失点中だったが、強みとする伝統の堅守で踏ん張れなかった。

前半11分、FW伊波樹生(3年)が右クロスに合わせて2得点目。カウンターの右サイド突破から先制した。

4日準々決勝後は福岡に戻って調整して、9日に再上京。前日の現地調整で挑んだ一戦だった。これまでの1アンカーを置く4-1-4-1から、2ボランチにしてカギに掲げた中盤の攻防を制圧。警戒した相手両サイドハーフを封じるなどでパスサッカーをさせず、序盤から主導権を握っていた。

元アビスパ福岡GK神山竜一やDF山形辰徳ら充実のコーチ陣から「プロ仕様」の戦術をたたき込まれた。25年間のコーチから23年12月に昇格した同校初のOB指揮官、平岡道浩監督(47)は伝統のサイド攻撃に磨きをかける一方で、人間学を学ばせるなどで心身共に成長。サプリメントを使った栄養補給や、新たな器具導入による筋トレ効果でもあった。

だが、後半は個人技でボール支配に迫力を増した相手に防戦一方となった。後半3分、自陣でまさかのパスカットから同点とされるなど、怒濤(どとう)のカウンターも浴びて試合をひっくり返された。男子校最後の夢舞台だったが、部員220人の願いは準決勝で砕かれた。【菊川光一】

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