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【巨人】ヘビ男の井上温大、3・15ドジャース戦登板を熱望「本当に一生に1度あるかないか」


巨人の井上温大投手は、堀田賢慎投手と共にジャイアンツ球場で自主トレを行い、キャッチボールや階段ダッシュで体力を強化。昨シーズンの8勝に満足せず、さらなる高みを目指し、自分に厳しくトレーニングを続ける。開幕ローテーションの席はまだ確保されていないが、3月のドジャースとのプレシーズンマッチでの登板を視野に入れ、精力的に準備を進めている。「ホップ、ステップ、その先の大ジャンプ」を目指し、井上はシーズンに向けて決意を新たにしている。

自主トレで投球練習を行う巨人井上(撮影・垰建太)

ホップした年男が今季はステップする。巨人井上温大投手(23)が同期入団の堀田賢慎投手(23)と川崎市のジャイアンツ球場で自主トレを行った。キャッチボールの後は階段ダッシュで下半身を強化。厳しいインターバルを設定し、歯を食いしばって階段を駆け上がった。昨季は自己最多の8勝をマークするも「満足する人は誰もいないと思う。次の年になったら関係ない。またそれより上を目指そうって誰でも思うと思う。当たり前のこと」と視線を前だけに向けた。

年末年始は大みそかと元日以外は母校の前橋商のグラウンドでトレーニングを継続した。とにかく自分に厳しくオフを過ごし「3年やったら認められる。次が2年目だと思うんで、絶対に全部1軍にいて、ホップ、ステップまでいけるように。最後ジャンプできるようにしたいなと思います」。開幕ローテが席が確保されているとは思っていない。自主トレパートナーの堀田も含め、先発ローテ争いが待つ。

開幕までの期間に心待ちするビッグイベントも念頭にある。3月15日にドジャースとのプレシーズンマッチがあり、登板すれば大谷やベッツ、フリーマンとの直接対決も実現する。「投げさせてもらえるように。そこに投げられるように頑張りたいですね。本当に一生に1度あるかないか」と夢舞台の登板もモチベーションになる。

顔つきは年々、精悍(せいかん)さを増す。勝てば勝っただけ、厳しさを覚えた。ホップ、ステップ、その先の大ジャンプへ。井上がシーズンに向けて鍛錬を積む。【為田聡史】

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