プロの舞台で「サステナブル」な活躍を見せる。DeNAドラフト1位竹田祐投手(25=三菱重工West)が7日、神奈川・横須賀市内の青星寮に入寮した。社会人チーム時代のアルバムと三菱重工のCMにも出演する「サステナブルくん」の人形を持参。8日から始まる新人合同自主トレに向けて気持ちを高めた。ドラフト5位田内真翔(まなと)内野手(17=おかやま山陽)はへんとう周囲膿瘍(のうよう)の摘出のため欠席し、後日入寮することになったが、田内を除いた新人8選手が入寮した。
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ややかすれた声で、口を開いた。竹田の右手には、三菱重工のCMにも出演するフレンチブルドッグ「サステナブルくん」の人形が。野球とともに並行して行っていた同社の社業の同僚と所長から送別会でもらったもので「仲間の思いを背負って頑張りたい。みんな応援してくれているので、期待に応えたいです」と引き締めた。
サステナブルとは、日本語で「持続可能な」という意味。SDGsのように人間や地球環境を維持するために使われる言葉で、同社も温室効果ガスの排出を全体として0にする「カーボンニュートラル」を推進している。竹田も「時間の有効活用とかはずっと意識して練習してました」と、時間という限りある資源を効率的に活用してきた。
“サステナブルな活躍”を目標に掲げる。年始の初詣は家族とともに毎年恒例の奈良・桜井市の大神神社を訪れた。おみくじは「それで1年決められるのも嫌やなと思ってひかないようにしてます」とひかなかったが「1年間ケガなくプレーしたいですと伝えました」と、持続的にマウンドに立ち続けることを第一に掲げた。
先発ローテーション入りも期待される即戦力右腕。社会人野球の経験も豊富で、何より試合を投げきるタフネスさを武器にする。年末に軽く風邪をひいて声はかすれたままだが、年始からすでに始動。立命大のアメリカンフットボール部で甲子園ボウルを制覇した弟の剛さんとウエートトレーニング、ランニングで備えてきた。
8日から新人合同自主トレがスタート。「明日からプロ野球選手になるので、自覚を持って練習、プレーとかしていきたい」と力を込めた。都市対抗野球もベンチで見守ってくれたサステナブルくんと寮の部屋で生活をともにしながら、プロの世界で「すこブル」躍動する。【小早川宗一郎】