<全国高校サッカー選手権:流通経大柏8-0上田西>◇4日◇準々決勝◇フクアリ
17大会ぶりの優勝を狙う流通経大柏(千葉)が、上田西(長野)に8-0で大勝し、4強入りを決めた。
試合開始から出足の鋭さで攻守に圧倒した。俊足FW山野春太(3年)、MF和田哲平(3年)J2カターレ富山内定のMF亀田歩夢(3年)が2点ずつ奪い、前半だけで大量6点リードを奪った。
後半も手を緩めず、DF奈須琉世(3年)がセットプレーから決めると、10番MF柚木創(3年)がPKでゴールラッシュを締めくくった。
チームを指揮する榎本雅大監督は「一昨日もやっぱり激闘(大津戦)があったんで、なんか今日気持ち的にも選手も整理できてんのかなというのはちょっと不安だったんですけど、試合入ってみたら落ち着いて試合を進めてくれたんで、選手たちが力出せたかなという風に思います」と満足げに振り返った。
2日に同年代最高峰のプレミアリーグ王者・大津との接戦を制し、迎えた準々決勝。試合前に「いつも『流経魂』と言っている。どこにも負けないチャレンジャー精神を持って向かえるかどうかということが一番大事」と鼓舞して送り出した。
選手たちは言葉通りに躍動。圧倒的な強さをピッチ上で示した。選手たちは全国の舞台は初めてだが、落ち着いたプレーを披露している。「1試合やるごとにより成長していると思うし、逆に自分がその成長についていけてないかもしれないと思うぐらい(笑い)」と選手たちの進化に目を見張る。
11日に東京・国立競技場で準決勝・東海大相模(神奈川)と対戦する。頂点まであと2つ。「自分たちのやり方で、自分たちらしく最後まで戦いたいなという風に思ってます」と力を込めた。【佐藤成】