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【高校サッカー】流通経大柏8強 山根&南コーチ効果 招聘の榎本監督「元プロの説得力」


全国高校サッカー選手権3回戦で、流通経大柏(千葉)はプレミアリーグ王者の大津(熊本)に2-1で勝利し、8大会ぶりにベスト8へと進出しました。流経大柏は前半と後半にそれぞれ1点ずつを奪い、見事に試合を制しました。 チームは昨年春から元プロの山根巌コーチと南雄太GKコーチを迎え、「0秒切り替え」や「猛プレス」をテーマに、選手のサッカーIQを大幅に向上させています。特に山根コーチが担当する攻撃面では、選手個々の打開力を高めるだけでなく、チーム全体の連携を重視し、立ち位置や距離感を強化しました。 試合後、榎本雅大監督や選手たちは元プロのコーチ陣からの指導が影響力をもたらしたと感謝し、次戦での勝利に向け自信を示しました。

流通経大柏対大津 後半、流通経大柏・粕谷(右)は勝ち越しゴールを奪う(撮影・小沢裕)

<全国高校サッカー選手権:流通経大柏2-1大津>◇2日◇3回戦◇フクアリ

流通経大柏(千葉)が高校サッカーの最高峰・プレミアリーグ王者の大津(熊本)に競り勝ち、6大会ぶり8強進出を決めた。昨年春から元プロの山根巌コーチ(48)、南雄太GKコーチ(45)を招聘(しょうへい)。「0秒切り替え」「猛プレス」のチームテーマに立ち位置や距離感など「サッカーIQ」が進化して、大一番で優勝候補を撃破した。4日の準決勝で上田西(長野)と対戦する。

   ◇   ◇   ◇   

流通経大柏が大津との大一番を制した。中盤の球際の攻防で勝ち、前半36分、後半28分と後方からのロングフィードで相手の最終ラインの裏を突き2得点。榎本雅大監督(46)は「高校サッカーは最高ですね、まじ」と喜びを口にした。

過去2大会は県で4強止まりだった。榎本監督は昨春から、川崎Fや柏などでプレーして直前までJ3富山のヘッドコーチだった山根コーチ、柏や横浜FCなどでプレーした南GKコーチを招いた。榎本監督は「自分はプロになったことがない。選手はプロになりたくて来ている。プロの方々がプロの経験を伝えることが最も説得力が上がる」。

チームの根幹である「0秒切り替え」と「球際」はそのままに、山根コーチが攻撃面、南コーチがGKを指導。山根コーチは個での打開だけでなく、味方との距離感や立ち位置など「基本戦術」を植え付けた。

高校王者を倒しての8強に、主将のDF佐藤夢真(3年)は「山根さんが来て、練習の内容も変わって、メニューもおもしろいし戦術的なこともあって飽きないようにしてくれている」と感謝し「元プロの方に言われると響く」。大津撃破の勢いをそのままに、次戦の上田西を倒し国立切符をつかむ。【岩田千代巳】

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