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【高校サッカー】前橋育英、PK戦を制して3回戦へ 主将MF石井「GK藤原に助けてもらった」


全国高校サッカー選手権で前橋育英(群馬)が愛工大名電(愛知)をPK戦で破り、3回戦進出を決めた。試合は2-2で終了し、PK戦でゴールキーパーの藤原が最後のキッカーを止めて勝利。前半に2点を先制したが、後半に追いつかれる展開となった。前橋育英の山田耕介監督は勝利を喜びつつも、不用意な失点を悔やんだ。主将の石井陽はPK戦での勝利を喜びつつも、試合中のミスを反省し、次回の試合に向けて切り替えていく姿勢を見せた。

前橋育英対愛工大名電 PK戦で愛工大名電最後のキッカーを止め、勝利した前橋育英GK藤原(撮影・野上伸悟)

<全国高校サッカー選手権:前橋育英2(6PK5)2愛工大名電>◇31日◇2回戦◇駒沢

2017年度大会以来2度目の優勝を目指す前橋育英(群馬)は、愛工大名電(愛知)をPK戦の末に下し、3回戦に進出した。

前半に2点を先行。その後も数多くの決定機があったが決めきれず、後半にセットプレーとPKで失点して追い付かれた。

山田耕介監督(65)は「今年の典型的なパターン」と2失点を悔やんだが、「とにかく次に進めて、また挑戦して、いいゲームができるチャンスをもらった」と胸をなで下ろした。

主将のMF石井陽(3年)は「次の1点が大事という中で、ミスからカウンターを受けて、セットプレーから失点。相手に流れがいった。後半の残り少ない時間に甘さがでた。PK戦で勝てたのはよかったけど、勝つことの難しさだったり、全国の粘り強さを痛感した」と振り返った。

石井はPK戦の1番手で失敗。「(GKの)藤原に助けてもらった」と苦笑い。「次は自分が体を張ってシュートを打たせないプレーで恩返ししたい」と話した。

数多くのプロ選手を輩出してきた「前橋育英の背番号14」。山口素弘、松田直樹…、最近では鈴木徳真(G大阪)、田部井涼(岡山)、秋山裕紀(新潟)がJリーグで躍動する。その伝統を受け継ぐ162センチの主将ボランチは「もちろん、PKを外した責任はあるけど、そこにとらわれすぎず、次に向けてやっていきたい」と気持ちを切り替えていた。

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