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【高校サッカー】創部20年で初出場の龍谷富山が全国初勝利「内容は完敗」も那覇西をPKで破る


龍谷富山が第1回戦で那覇西をPK戦で制し、全国高校サッカー選手権で初勝利を飾りました。試合は0-0のまま進行し、一進一退の攻防の末にPK戦が展開されました。先攻の那覇西はキャプテンのFW與古田が成功しましたが、4人目のキックは右ポストに嫌われました。対する龍谷富山は、全員が成功を収め、特に最後の5人目でゴールを決めたGK吉田啓剛が勝利を確定させました。この試合で龍谷富山は新たな歴史を刻んだ形となり、監督の浜辺哲も選手たちの粘り強いプレーを称賛。主将の横山旺世もチームの素晴らしい応援に感謝を述べ、さらに全国大会での好結果に喜びを示しました。浜辺監督は「次も初出場で失うものはないので、思い切ってやりたい」とコメントしました。

龍谷富山対那覇西 前半、競り合う那覇西・上原(右)(撮影・菅敏)

<全国高校サッカー選手権:龍谷富山0(5PK4)0那覇西>◇29日◇1回戦◇味フィ西

創部20年で初出場の龍谷富山が、全国初勝利を挙げた。4年ぶり18回目の那覇西(沖縄)と対戦。0-0からのPK戦を5-4で制した。

PK戦で先攻の那覇西は主将のFW與古田(よこだ)頼(3年)が、まず1人目で成功。キャプテンマークを2年生GK金城青空に託した。しかし、思いは届かず。3人ずつ成功して迎えた4人目。那覇西のキックは左ポストに嫌われ、龍谷富山は最後の5人目でGK吉田啓剛(2年)が自ら成功。5人全員が決めて、うれしい全国舞台1勝をつかんだ。

2004年(平16)に創部し、宿願成就の選手権出場…さらには白星と、新たな歴史を刻んだ浜辺哲監督(45)は「たくさんの声援ありがとうございました。内容では完敗だったんですけど、粘り強くゴールを死守してくれました。ただ勝負の世界。どちらかが勝つので、せっかくいただいたチャンス、次も初出場で失うものはないので、思い切ってやりたい。本当によくやった。よく守った」と選手をたたえた。

主将のFW横山旺世(3年)は「まずは主将として重圧がかかった中の全国大会。応援のおかげでPK戦で勝つことができました。たくさんの富山県民が来てくれて、うれしかったです」と冷静に感謝した。県大会の準決勝で富山第一の10連覇を阻むハットトリックの活躍だった背番号10が、全国でも結果を出した。

殊勲のGK吉田も「うれしいでーす!」と喜びを爆発させた上で「とても緊張したんですけど、最後は18番の渉くん(終了間際に退場した3年生DF宮林)の思いも背負って蹴りました」と見事に決め、両手を広げてスタンドの応援団へ真っ先に駆け寄った。【木下淳】

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