淡路島コンビがG倒に全力を注ぐ。阪神近本光司外野手(30)、村上頌樹投手(26)が28日、故郷の兵庫・淡路市でファンを集めて自主トレを公開。今季も3年連続5度目の盗塁王を獲得したリードオフマン近本は巨人へFA移籍した甲斐を警戒した。村上は母校・智弁学園(奈良)の先輩である宿敵の主砲岡本和を来季も封じ込め、Gキラー襲名を目指す。
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村上が来季も巨人岡本和キラーを発揮する。
対戦成績は通算7打数無安打で被打率ゼロ。智弁学園(奈良)の先輩でもあり「高校の時から見ていて、すごいことは変わらない」。それでも球界屈指の強打者を完璧に封じている要因には「どれだけ前に走者を出さないかが大事」と心理的要素を挙げた。
「走者なしで岡本さんを迎えたら単打でもオッケー、本塁打だけ注意という意識でいける。その前をしっかりして意識して抑えられれば、岡本さんともいい対戦ができるんじゃないかな」。最大限に警戒し、前打者を抑えることで気持ちの面でも楽に対戦できる。
今季、村上のセ・リーグ球団別被打率では巨人の2割が最も低く、好相性。今オフ大型補強した巨人戦は、来季V奪還を目指す阪神にとってカギになることは間違いない。「最後に競り負けたので意識するところもある。巨人に勝てば優勝が近づいてくると思うので、負けられない相手」と闘志を燃やした。
この日は故郷の淡路島で自主トレを公開。懐かしい島の風に当たり、「実家に帰りますし、練習はしっかりしますけど、やっぱり落ち着く場所。体もしっかり休めるところです」。英気を養い、来季もG倒から日本一へと腕を振る。【村松万里子】