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【ソフトバンク】上沢直之「挑戦」4年10億円「戻って簡単に成績を残せるような世界じゃない」


30歳の投手、上沢直之がソフトバンクと契約し入団会見を行った。背番号は「10」で、契約は出来高払い込み4年総額10億円規模と推測される。彼は昨年日本ハムからポスティングシステムを利用しメジャーリーグに挑戦したが、アメリカでの苦悩を経て1年で日本球界に復帰。ソフトバンクでの新たな挑戦に意欲を見せた。入団の決め手は、ホークスの提示した役割やビジョン、投手コーチとの意見交換に心を打たれたことである。古巣への感謝も述べ、ホークスでのプレーが自身の再構築に適していると判断した。彼はソフトバンクのリーグ優勝と日本一の奪回に貢献することを誓った。

入団会見を行った上沢は背番号10のユニホームを着用し記念撮影に納まる(撮影・梅根麻紀)

ソフトバンクに新加入した上沢直之投手(30)が26日、福岡市内のホテルで入団会見に臨んだ。出来高払い込みで4年総額10億円規模とみられ、背番号は「10」に決定。昨年オフに日本ハムからポスティングシステムを利用して米メジャーに挑戦したが、日本球界復帰は新天地を選んだ。上沢は「簡単な決断ではなかった」というソフトバンク入りの理由を語った。

上沢 ホークスさんと何回かお会いさせていただいた時に、僕に対する役割だったり、こうなって欲しいというビジョン、または(投手コーチの)倉野さんとも1度話をさせていただいて「こういう環境でこういうことがホークスは優れているよ」とたくさんのお話をいただいた。ホークスさんの熱意に僕の心が打たれたのが一番です。

米国で当初はレイズとマイナー契約も、5月にレッドソックスへ移籍。だがメジャー登板は2試合で、傘下3AウースターからFAになった。「うまくいくことはほとんどなかった」。苦悩の日々を過ごし、わずか1年でNPB復帰。「戻ってきて簡単に成績を残せるような世界じゃないと思っている。僕にとっては挑戦。もう1回自分の投げるポジションをつかみ取らないと」と表情を引き締めた。

古巣の日本ハムには「ものすごく感謝していますし、育ててもらった。アメリカに挑戦させてもらえたのもファイターズのおかげだと本当に思っている」と力を込めた。その上で「自分のレベルアップを考えた時に、ホークスでプレーすることがじっくり自分を再構築できる。じっくり、しっかりやることが大切かなと考えた」と説明。ソフトバンクは来季、リーグ連覇と5年ぶり日本一奪回を狙う。「まずは来シーズン、リーグ優勝と日本一の戦力に必ずなれるように頑張りたい」と所信表明。人生を左右した決断は、結果で正解にする。【只松憲】

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