日米通算200勝の先に向かう。楽天を自由契約となり、巨人と契約した田中将大投手(36)が25日、都内ホテルで会見した。背番号は11に決まり、推定年俸1億6000万円プラス出来高払いの1年契約。幼なじみの坂本勇人内野手(36)と同じユニホームに袖を通す新天地で、残り3勝に迫る大台は、あくまで通過点とする。今季はキャリア初となる0勝。来季19年目でネガティブな声があるのも知っている。結果で見返し、復活ロードを歩んでいく。
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田中将、坂本が少年時代にプレーした昆陽里タイガースの監督を務め、現在は同理事長の山崎三孝さん(79)にとって、感慨深い会見だった。子どもの頃の2人を思い出し、こう話した。
「当時、2人の性格は背中合わせでした。坂本君はみんなとわいわいやって、練習が終わっても一緒にサッカーをしていた。田中君は人は人、自分は自分。練習が終わったら、すぐ帰っていた」
そんな田中将のこれからに思いをはせ、続けた。
「ジャイアンツでは一からのスタートになる。自分は自分というタイプの田中君がどうなるのか、心配です。年齢も実績も投手陣で一番上になりますし。坂本君が手を引っ張って、二人三脚で頑張って欲しい」
実は、巨人ファンという山崎さん。最後はエールで締めた。
「入団会見を見ましたけど、落ち着いた顔をしてました。私は個人的には巨人ファン。来年の秋、優勝して2人が笑顔で握手している姿を見たいです」