カージナルスのノーラン・アレナド内野手(33)が、アストロズへのトレードを拒否したと18日(日本時間19日)、MLB公式サイトなど複数の米メディアが伝えた。アレナドは全球団に対してトレード拒否権を持っており、同サイトは「関係者によると、アストロズとカージナルスはアレナドが絡むトレードについて協議していたが、アレナドはヒューストンに行くためにトレード拒否権を放棄しないとセントルイスに伝えた」とリポートした。
カージナルスは今季83勝79敗でナ・リーグ中地区2位だったが、2年連続でポストシーズン進出を逃し、来季はロースターの再建を図る見通しで、27年まで残り3年総額7400万ドル(約111億円)の契約を残しているアレナドがトレード候補に挙がっていた。同サイトによると、カージナルスがアレナドの年俸のうち1500万~2000万ドル(約22億5000万~30億円)を負担する予定だったという。アレナドがアストロズ行きを拒否した理由は不明だが、本人は勝てるチームへの移籍を望んでおり、アストロズが強打のカイル・タッカー外野手をカブスに放出したこともマイナスに働いた可能性があると指摘している。
アレナドはロッキーズ時代に本塁打王3度、打点王に2度輝いた強打者。22年まで10年連続で三塁手のゴールドグラブ賞を獲得した守備の名手としても知られ、オールスターに8度選出された。だが今季は打率2割7分2厘、16本塁打、71打点、OPS.719と苦戦した。