ソフトバンクが米大リーグのレッドソックス傘下の3Aウースターからフリーエージェントとなった上沢直之投手(30)を獲得することが16日、分かった。
ソフトバンクは水面下で上沢側と交渉。4年約10億円プラス出来高(金額は推定)で交渉をまとめた。上沢は所属チームのシーズン終了を待たず9月中旬に帰国。日本ハムの球団施設などで練習を続けていた。昨年オフに日本ハムからポスティングシステムを利用し、米メジャー挑戦。レイズとマイナー契約し、5月にはレッドソックスへ移籍。メジャー登板は2試合に終わっていた。
古巣・日本ハムも帰国後から上沢の獲得に乗り出していたが、上沢はホークスの好条件を選択した。ホークスは今オフ、国内フリーエージェント(FA)権を行使した石川柊太投手(32)がロッテへ移籍。来季、リーグ連覇&日本一奪回に向け先発陣の再編が課題となっていた。
ハワイの優勝旅行からこの日帰国した小久保裕紀監督(53)は上沢について「まっすぐとフォークが分かりづらい投手」と評価。先発ローテ入りが確定しているのは2年連続で来季の開幕投手に決定している有原航平投手(32)とカーター・スチュワート投手(25)、リバン・モイネロ投手(29)の3人だけ。現役ドラフトでDeNAから移籍した上茶谷大河投手(28)らとともに、上沢も激しいローテーション争いに加わることになる。