<皇后杯全日本女子選手権>◇15日◇5回戦◇三重・上野運動公園競技場
WEリーグの新潟レディースが、5大会連続となる8強入りを決めた。朝日インテック・ラブリッジ名古屋(なでしこ1部)に2-1で逆転勝ちした。
前半16分に左サイドを崩されて先制点を献上するも、同20分にMF杉田亜未(32)がこぼれ球を押し込んですぐさま同点。延長戦もちらつき始めた1-1の後半41分には、三重県出身のMF滝川結女(25)が中央に切り込み、そのまま右足を一閃(いっせん)。GKもギリギリ届かないゴール右上にねじ込んだ。「試合終了まで残り10分もなかったので、自分のシュートレンジで思い切って(足を)振ってよかった」。今季公式戦7得点目でチームを勝利に導いた。
滝川にとっては、当時なでしこリーグだった20年以来、約4年ぶりとなる地元での凱旋(がいせん)試合。家族や友人、中学時代のチームメートも応援に駆けつけた中で、試合終盤で決めた決勝弾。しっかりと期待に応えた。「いいところ見せたいとは思ってたし、ゆかりのある三重県でゴールも決めて、勝ち切れたのはよかった」と笑顔。チーム在籍5年目で、エース格に成長した姿をしっかりと示した。【大島享也】