KEIOボーイにはでっかい夢がある。
ソフトバンク柳町達外野手(27)、正木智也外野手(25)、広瀬隆太内野手(23)の「慶応トリオ」が将来的なクリーンアップ形成に意欲を燃やした。
今季は6月22日のロッテ戦で「6番柳町-7番正木-8番広瀬」が実現。“長男”の柳町は「3人が並んで出るってなかなかないですよね」と今も鮮明な記憶となっている。“三男”の広瀬が「(3、4、5番で)3人が並んだら本当に慶応では大フィーバーが起きるんじゃないですか?」と話すと、“二男”の正木も「クリーンアップでね。それはフィーバーや」とイメージを膨らませた。
打順は意見が分かれた。正木と広瀬の理想は「3番柳町-4番正木-5番広瀬」。そこに柳町が待ったをかけた。「やっぱり僕が4番。そりゃそうですよ。3番は広瀬、4番は僕、5番は正木」。3人は2学年ずつ違う。慶大では「3番柳町-4番郡司-5番正木」、正木が4年時には「4番正木」の前後に広瀬がいた。柳町は「4番が郡司(同期で現日本ハム)だった。じゃあそこに広瀬ですかね? 3番が僕、4番が広瀬、5番が正木」。どんな並びでもロマンあふれるクリーンアップ。今季は3人ともリーグ優勝に貢献し、理想をイメージできるほどの自信をつけた。「慶応トリオ」がタカ打線を引っ張る。(ホノルル=只松憲)