日本ハム松浦慶斗投手(21)が来季、先発へ本格転向する。14日、千葉・鎌ケ谷でクリスマスイベントに参加。今季はイースタン・リーグで主に中継ぎ、1軍でもすべて救援で5試合に投げたが、11月の契約更改交渉の席で、自身の先発希望と球団の意見が合致した。186センチ、101キロ、将来性豊かな最速155キロの大型投手が、チームにとって貴重な剛腕先発左腕を目指す。
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松浦がオリジナルのスターターを目指す。今季は救援で150キロ台の速球を投げ込み、潜在能力を披露。だが胸の内は「先発をしたい」だった。球団も「大型左腕で速球派の先発は貴重」と考えが合致。「先発だったら3勝」と目標を掲げた。
チームには今季ともに10勝を挙げた加藤貴、山崎の両左腕がいるが、どちらも技巧派タイプ。他球団を見ても、ロッテ小島、楽天早川、DeNA東らと松浦ではタイプが違う。参考にする投手は、いない。「自分という新しい存在を作りたい」と言い切った。
救援時の平均球速は「148、9キロくらい」。これまでとは違い長いイニングを投げることになるが、「(今季は最速)155キロが出たので、それ以上は絶対に出したい。マックスと平均球速の差も埋めていきたい」と見据えた。
今季はイースタン・リーグで24試合(先発4試合)に登板し、奪三振率11・08を記録。「チェンジアップだったり、三振を取れる球を磨いていきたい」と、自身の武器をさらに進化させるつもり。ポテンシャル抜群の“ロマン左腕”が、先発マウンドにチャレンジする。【黒須亮】